物理 > 動く解説 > 物理基礎 第1編 運動とエネルギー|第1章 運動の表し方

時速 72 km は 秒速何 m?

❓ 1. 疑問と結論

時速 72 km で走る車。物理の問題では速さを秒速(m/s)で使うが,これは秒速何 m だろうか。

🎯 結論:3.6 でわる

\(72 \div 3.6 = 20\) → 秒速 20 m

📚 2. 解説と確かめ

🧮 解説①:なぜ 3.6 なのか

  1. 単位をほどく

    1 km = 1000 m,1 時間 = 3600 秒。

  2. 時速 1 km を秒速に

    \(1\ \mathrm{km/h} = \dfrac{1000\ \mathrm{m}}{3600\ \mathrm{s}} = \dfrac{1}{3.6}\ \mathrm{m/s}\)

  3. だから 3.6 でわる

    \(\dfrac{1}{3.6}\) をかけることは,3.6 でわるのと同じ。

📏 解説②:図で確かめる

1 秒ごとに印をつけると,車は 1 こまぶんずつ進む。その 1 こまが 20 m で,これが秒速。1 時間(3600 秒)では \(20 \times 3600 = 72000\) m = 72 km 進むので,たしかに時速 72 km と同じ速さ。

🧮 確かめ:よく出る値

時速秒速
36 km/h10 m/s
54 km/h15 m/s
72 km/h20 m/s
108 km/h30 m/s

どれも 3.6 でわっただけ。36・54・72・108 は 3.6 でわり切れるので,問題でよく使われる。

🔍 3. もっと詳しく

🔁 単位をそろえてから計算する

物理の式(\(v = v_0 + at\) など)は,長さ m・時間 s・質量 kg でそろえた国際単位系で使う。km/h のまま代入すると答えが合わないので,はじめに m/s へそろえるのが安全。

🧠 覚え方

3.6 は \(\dfrac{3600}{1000}\)。「秒 → 時間で 3600 倍,m → km で 1000 分の 1」をまとめた数。忘れたら,この 2 つから作り直せる。

💡 もう一歩:音速・光速で確かめる

音速はおよそ 340 m/s。3.6 をかけると約 1224 km/h。ジェット機が「マッハ 1」で飛ぶと時速 1200 km ほど,というのと合う。光速 \(3.0 \times 10^8\) m/s なら時速約 10.8 億 km。